ネパールトレッキングと日本国内トレッキングのブログ

ネパールの山に惹かれて何度もトレッキングに行っています。そこで経験した旅のコツ、発見など書いていきます。また、日本国内のトレッキング記録も書いていきます。

ネパール ゴーキョ トレッキング

2019年12月26日から2020年1月3日にカトマンズ発でゴーキョにトレッキングに行ってきました。


出発前日の12月25日はトレッキングをアレンジしてくれたネパール観光トレックス社のリラ・ビスタ氏と今回のトレッキングルートの詳細についてレストランで打ち合わせ。


レストランではシェルパスープとトゥンバをいただきました。トゥンバとはチベット発祥の粟を発酵させたお酒です。粟粒が入ったカップにお湯を継ぎ足しながら専用のストローで飲みます。味は柔らかい味で、アルコール度数は低めです。寒い冬にだけ飲めるお酒だそうです。冬にネパールに行ったら是非お試しください。


1週間前にナムチェからゴーキョにかけて大雪が降ったということで寒さに備えてダウンパンツを調達することになりました。これは山小屋の夜と5,000m地帯のトレッキングで使います。ツアー参加の特別価格で2,500ルピー(約2,500円)にしてくれました。ほぼ仕入れ値だと思います。タメルのアウトドアショップに置いてある物よりも高品質かつ低価格で大満足でした。


旅程
12月26日 午前6時 トリブバン国際空港からルクラ空港に向けて出発。
     ルクラからトレッキング開始。パクディンに宿泊。
12月27日 パクディンからナムチェまでトレッキング。ナムチェに宿泊。
12月28日 ナムチェからドーレまでトレッキング。ドーレに宿泊。
12月29日 ドーレからマッチェルモまでトレッキング。マッチェルモに宿泊。
12月30日 マッチェルモからゴーキョまでトレッキング。ゴーキョに宿泊。
12月31日 ゴーキョからゴーキョピークまでトレッキング。エベレストと氷河の眺望を楽しみ、ゴーキョまで下山。マッチェルモまで歩き、宿泊。
1月1日 マッチェルモからナムチェまでトレッキング。ナムチェに宿泊。
1月2日 ナムチェからルクラまでトレッキング。ルクラに宿泊。
1月3日 ルクラ空港から飛行機でカトマンズへ移動。カトマンズでゴーキョトレッキングは終了。

ルクラ空港は短い滑走路が山の斜面にあります。飛行機は着陸した後、斜面を登りながら速度を落とし、最後に搭乗ゲートのある右側にクルリと180度向きを変えて着陸完了です。写真は駐機場で積荷を降ろしているところです。


ルクラの街のメインストリート。トレッキング用品や日用品を売るお店が続きます。


巨大なマニ石。マニ石についてはこちらを参考にどうぞ。


パクディンのホテルの夕食。キッチンには仕入れたばかりの大きな豚肉があったので、この豚肉を使ってダルバート(ネパールの国民食)を作ってもらいました。とっても美味かった!!今回は新鮮な肉があったので食べましたが、普段はネパールの山では肉は食べません。流通が悪い地域なので、傷んだ肉を食べてお腹をこわす恐れがありますから。
また、高山病の予防として朝夕食後にダイアモックス250mg錠を0.5錠ずつ飲み始めました。
ダイアモックスを飲むと指先のしびれ感と頻尿が副作用としてあります。


ナムチェの入り口。ストゥーパ(塔の上方に大きな眼があるネパールの宗教的な建物)を中心に馬蹄形に街が拡がります。

洗濯をする人たち。陽射しはあるものの、氷のような冷水で洗濯をしています。ゴム手袋をしている人もいますが、素手の人が多数です。

夕方になるとストゥーパに灯りが灯りました。中央はクンビラ 5,761m

ナムチェから見る夕日に照らされた雪山。

アマダブラム 6,856m 美しい形の山です。

ゴーキョとエベレストベースキャンプの分岐。左の道がゴーキョに続きます。


 ドーレの夕食。シェルパシチュー。非常に寒い山で、水分、野菜、炭水化物を同時に摂取することができて非常に良い。トレッキング中はシェルパシチューを何度も注文しました。水分摂取には砂糖が沢山入ったコーヒー、ミルクティー、ジュースまたは冷たいミネラルウォーターになりがちです。これに対してシェルパシチューは栄養バランスと水分摂取の点で良いと思います。  

ドーレからマッチェルモへは荒涼とした土地を歩いていきます。

窓に付く氷の結晶。マッチェルモのホテルの窓です。

石を積んで作った小屋にはヤクの糞が蓄えられています。薪が少ない高山ではヤクの糞が貴重なストーブの燃料になります。時々、煙突の排気が悪いと燃えた糞の匂いが逆流してきて部屋中に悪臭が、、、。

ヤクはヒマラヤとチベットの高地に住む牛です。かなりゴツい。重い荷物を運ぶ力持ちです。また、ヤクの毛からはブランケットを作れます。カトマンズでも買えるのでお土産に良いです。


パラボラアンテナ? いいえ、太陽光を中心に集めて、ヤカンの水をお湯にします。


1週間前に大雪が降ったそうです。今はだいぶ溶けて歩きやすくなりました。前を行く人は私の荷物を持ってくれているポーターです。


マニ文字を刻んだ石版が集められている。


素敵な山々なので撮影。


小さいリュック1つ背負って軽快なトレッキング。


湖の周りに積み上がられた石、石、石。


太陽が反射する湖面が美しい。一番低い場所にある湖はまだ凍っていません。


一番目の湖の少し上にある二番目の湖は凍っています。


澄んだ青空を通り抜ける太陽光線がとても眩しかった。


夕方のゴーキョ集落(4,750 m)。煙突からでる煙を見ていると温もりが恋しくなります。
湖は三番目(標高が一番上)です。


ゴーキョ到着の翌日。朝焼けが美しい。


夜から朝に変わる瞬間。湖の左が夜、右が朝。


正面の大きな山の右後ろはエベレスト 8,848m


巨大な氷河。湖と山脈の間にあるボコボコした平坦な所が氷河です。


分かりにくいので氷河を拡大。手前に集落があり、集落から少し山を登ったところに拡がるボコボコが氷河です。はたして東京ドーム何個分??


凍った湖。所々に亀裂が入っています。頻繁に亀裂が走り、そのたびに「ゴーッ」という低音が響き渡ります。夜中にホテルで初めてこの音を聞いたときは、野獣の遠吠えだと本気で思いました。自然の音、迫力ありすぎです。


雲と青空のストライプ、雪と地面のストライプ、美しい組み合わせ。


ナムチェ周辺に住むネパールの国鳥ダフィー。派手な色はオス、地味な茶色はメスです。


帰りはルクラから飛行機でカトマンズへ。
到着したカトマンズのトリブバン空港にはツアー企画会社の方が迎えに来てくれていました。
今回、ネパール観光トレックス社からは道具のレンタルや細やかな気遣いをいただきありがとうございました。